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港湾の整備・保全。
日本は従来より他の諸外国と比較して資源に乏しく、多くの資源を海外からの輸入に頼っています。また、その輸入された資源を材料に製品を作り、多くの日本製品を海外へと輸出しております。しかし日本は四方を海に取り囲まれているため、その輸出入については港湾を窓口として行われ、港湾の背後地の工場や各地へと運搬する道路が整備されている状況です。
このように港湾は日本の玄関口として非常に重要な施設であり、港湾の整備なくしては、日本の社会・経済・生活等はまず成り立ちません。そのため、主に国や地方公共団体、または港湾施設を保有する民間企業では物流の改善・機能向上のための整備とその機能・性能維持のための保全が計画・実施されています。
当社はその計画にもとづいた工事の発注を主に受注して、港湾の整備・保全に務める企業であり、これをもって日本社会の礎となるよう日々努力しております。
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航路の整備・保全。
港湾への入り口となる航路は重要な港湾施設の1つであり、船舶の喫水よりも航路の水深が浅い場合、潮待ちして必要な水深を確保してから入港しなければなりません。近年、世界的に船舶の大型化が進んでおり、それにより必要な航路および泊地の水深の確保が最重要となっています。また、潮流などにより航路が埋没してしまうこともあり、航路水深の保全の必要もあります。
当社ではこの様な要求に対し自社船であるスパッド付グラブ式浚渫船「響永」を使用し、航路の整備・保全にあたっております。
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港湾内の公有水面の埋立。
浚渫により発生した良質な土砂は、土砂処分場と呼ばれる海面処分場に運搬され、埋立土砂として利用されています。国土面積の狭い日本においては従来より、埋立による臨海部の拡張が行われてまいりました。近年では下関沖合人工島や新門司沖土砂処分場(新北九州空港)、苅田港新松山地区において施工しており、特に新北九州空港においては、港湾事業と空港事業との合併事業となっており、既存の空港よりも非常に安価で空港建設が出来ております。また、苅田港新松山地区においては新たな土地の造成により自動車関連企業が多く誘致され、地元の雇用に大きく貢献しております。
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海岸の整備・保全。
工業地帯が多く存在する北部九州においては、埋め立てにより自然海岸が非常に少ない状態となっています。そのため、海岸の整備や残された自然海岸を保全することが非常に重要となっています。また、漁場の育成の為の漁礁の設置なども実施しています。当社は環境アセスメントに基づき海岸の整備や保全を実施し、常に環境との調和を考え、人や環境に優しい企業でありたいと考えております。
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海洋の汚染の防除。
関門海峡内の関門航路は、非常に狭隘で潮流の激しい航路でありますが、しかしながら国際航路として海上交通の要所であるため、毎日多くの船舶が航行しています。そのため、残念ながら海難事故も多く発生している状況にあります。当社はこのような海難事故の際に油流出事故が環境に影響を及ぼす影響を最低限に抑える為に、オイルフェンスや油吸着マット等を多く常備しております。当社は国などの要請により即座に対応できるよう、常日頃から海洋汚染への備えを忘れません。
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災害時の港湾施設の復旧。
災害発生時、緊急物資を大量に搬入搬出するのに港湾は欠かせません。そのため、港湾自体が被災を受けた場合、緊急に災害復旧を行う必要があります。当社は日頃より関係各機関との連携や訓練を実施しており、被災を受けた施設の調査~復旧までを迅速にとりおこなえる様に備えております。