施工管理(せこうかんり)とは?
施工管理とは、建設現場において工程管理、安全管理、品質管理などを行う仕事です。
大規模な建設現場ほど、工事の内容は多くなり工程も複雑になります。 また、建設に関わる技術者の数も多くなります。 計画的に工事を進め、質の高い工事をするためには、施工管理は欠かせません。発注者との打ち合わせや現場で働く人々や技術者への指導、監督が主な仕事になります。
建設事業(工事等)が企画されて、実際に供用(目的物が完成して、使用開始)されるまでの一般的な流れは、以下の様になります。
■ 第一段階:調査・計画
発注者自らがコンサルタント等を活用して実施します。
■ 第二段階:設計・積算・発注
官公庁の場合、発注者である官公庁自らが実施します。
■ 第三段階:施工・内部検査・引き渡し
工事・業務を受注した請負者が実施します。また、発注者は工事目的物等が適正に 施
工されているかを確認して、施工段階で気づいたことを指摘・助言を実施します。
■ 第四段階:供用・維持管理
発注者もしくは施設・構造物の管理者が実施します。
建設工事の施工管理とは、これらのプロセスの第三段階において、施工者が所定の品質の工事目的物等を発注者に引き渡すまでに必要とされる管理技術のことです。
詳細としては、「目的構造物を所定の期間内に、所定の予算内で、所定の品質を満足するように築造するために、
・施工のための計画を立てる・・・施工計画
・計画が所定の工程に沿って進捗しているかどうかを管理する・・・工程管理
・施工した構造物が所定の形状や性能を有しているかどうかを管理する・・・品質管理
などの、建設工事の施工に関する管理の総称」となっています。
施工管理の目的は、品質(より良く)、価格(より安く)、工期(より早く)の三要素に集約されます。また、工程管理、品質管理、原価管理、安全管理といった重要な要素があります。この他に労務管理、環境保全管理などの「社会的制約(法律等)にもとづく管理」も重要な要素となっています。
施工管理においては、工事等の過程において、品質・価格・工期の三要素などに常に目を配り、所定の結果が得られないおそれが判明した場合は、直ちにその原因を追求し、見直しや改善を図り、所定の結果が得られるよう絶えず監視しながら、計画などにフィードバックしていく必要があります。